第1章

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黒い物体はついに反撃してきた。右から来た鋭い爪の攻撃を掻い潜るとそのまま左腕が変化し狼の腕のようになった。それがシシガメルの柔らかい腹を殴るとシシガメルの動きが悪くなった。 痛みによる動作の遅延。黒い物体は、腹に次々と連打を叩き込み。シシガメルの柔らかい腹をついに破った。 だがシシガメルは、渾身の力を溜め横からのフックで黒い物体を数mの場所まで吹き飛ばし胸に傷を負わせた。 けして軽くない傷に黒い物体は、膝をついたが此方も傷を負わされていたためシシガメルは初めての撤退を選んだ。 そう餌ごときと侮っていた輩に傷を付けられたのである。当然黒い物体を親の敵を見るように睨み付け去っていった。
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