第1章

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「ぱららっぱっぱっぱ~!」 びくうっっ! また、メールがきた…。 「ゴクリっ…」 ー俺様さんの作品(○○○○)への ○○出版社の評価。 ・絵柄が古い。 ・セリフだけで話しを進めている。 ・丁寧に描いている。 ・表情が豊かである。 ー評価ランクEー …内容が少し変わっている。 この不思議なメールが何なのか そんなことはどうでもよくなっていた。 俺様…い、いや、俺は、思いきって 原稿を書き直した。 コマ割り、に強弱を付け、 読み手を飽きさせないように 色んな角度から描いてみる。 できた…。 「ぱららっぱっぱっぱ~!」 メールが来た。 俺は、真っ先にケータイを 手に取るとメールを確認した。 ー俺さんの作品(○○○○)への ○○出版社の評価。 ・絵柄が古い。 ・丁寧に描いている。 ・表情が豊かである。 ・色んな角度から描いている。 ・ベタやトーンでメリハリをつけましょう。 ー評価ランクEー …項目が増えている。 レベルアップしたな…。 トーンは使わない方が男らしい。 という、こだわりがあった… 「ドラゴンボールは、トーンを使わないし…。」 「ぱららっぱっぱっぱ~!」 うおっ!メールが来た! なになに…。 ー鳥山 明先生と、お前では実力がちがいすぎる。 お金が掛かるから使いたくないだけだろ!ー 確かにそうかも….。 俺は、トーンを使うことにした。 スゴイ、絵の感じが、ぜんぜん違う… 「ぱららっぱっぱっぱ~!」 メールが来た。 「レベルアップだ!」 ー俺さんの作品(○○○○)への ○○○出版社の評価。 ・丁寧に描いている。 ・表情が豊かである。 ・色んな角度から描かれている。 ・キャラクターが魅力的である。 ー評価ランクEー やった全て好評価だ!…しかし。 ランクは依然Eのまま…。 俺はプロの偉大さを思い知った。 そして、原稿をビリビリに破り捨て、 深い眠りについた。
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