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曰く付きの地下道の監視モニターに映っていた映像で、
人の動きをキャッチしたらカメラが録画する仕組みになっており、
その溜まった映像を事務所でチェック
していた時の話。
深夜3時ごろ静まり返った地下道の中に酔っ払いのおやじ(禿)が
千鳥足でやってきて、急に立ち止まっては側溝に向かって前のめりで吐き出した。
その時、その酔っ払いを取り囲むように白い人型のもやが数体現れた。
こっちは恐怖に駆られおやじの身を案じたが、その数体のうち、
後ろにいた一体がおやじの背中を擦りだした。
すると、おやじは気付いているのかわからないが吐きながら片手をあげて
「申し訳ない!」
みたいなポーズをとっていた。
そして、吐き終わるとおやじは来た道を千鳥足で戻り、
カメラの映像もそこで終わった。
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