序章

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 俺には痣が一つある。  それは、昔の昔の話だ。  殴られて出来た痣だ。  俺はそいつを泣かせたんだ。  殴られて当然のことをした。だから俺はそれを背負って生きている。  それ以来俺は、人を傷つけることなく過ごしていた。  いつしか、嘘をつき続けるようになった――――
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