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俺の声を聞いた蒼空は、ソッと体を離しながら静かに話しをしてきた。
『 不安そうな顔すんなっ。俺らは何も聞かね~。遥斗がいつか話したいって思う時がくれば、いつでも話しを聞くし。嫌なら言う必要はないよ 』
『・・・・・』
『 遥斗~♪笑ってよ~♪俺まで悲しくなっちゃうじゃん~ 』
竜が明るい雰囲気を作ろうと、いつもと変わらない口調で話しかけてくれた。
今まで、自分の家の事を人に話したいと思った事がない…。同情や冷やかな目で見られるのが怖かった。
だけど、こいつらには話したいと思える。どんな反応をされるかは分からなくて怖い―――。
〝 逃げんな!俺!大切な友達なんだろう!! 〟
ふぅ~。〝 パチパチッ 〟俺は自分の頬っぺたを両手で挟んで、思いっきり叩いた!!!
『『 遥斗?!やめろって!! 』』
凄い剣幕で止めようとしてくれる2人を見て、話しをしたいって気持ちが確信に変わった。
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