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『よし、処理班に連絡するぞ。』
リーダーのヒロはタブレットを取り出すと本部へと報告をし、他のチームへも連絡をかけた。
チーム内でも情報交換は勿論の事、チーム外にも連絡を取り合ってお互いの情報を共有しながら捜査をする。
このように、より多くの情報を手に入れることによって早急な事件解決へと向かえるように足踏みを揃えるのだ。
【『なんだよ、またお前んとこか?手柄立てまくりだな。』】
通信相手は本部の木崎さんだった。
『野生の勘が優れてるやつがいるもんで。』
ヒロはそう言って私をチラリと見た。
「もー!野生の勘じゃないのに!!」
私はヒロの後ろで頬を膨らませた。
【『ははは。まぁそっちへ処理班寄越すからお前の班は少しそこで待機してろ。他の班は全員戻るよう伝える。以上だ。』】
通信が切れると私はヒロを睨んだ。
『ははは…ごめんって。』
誤魔化しながら笑うヒロに飛び付くように
『だってほんとの事じゃない、ねぇ?』
とハルが同意して悪戯に笑った。
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