6人が本棚に入れています
本棚に追加
『さて、念のため現場撮っとくぞ。』
ヒロはタブレットで映像を残した。
私も近場を撮ったり、周りに怪我人がいないか確認をしたり…
妖魔を退治したからといってもやることは沢山ある。
しばらくすると処理班と本部の人間がやってきた。
『ご苦労だったな。君たちはSadsファシリティへ戻りなさい。』
見たことのないスーツの男と処理班の人間は私たちに構うことなくすぐに作業に入った。
『ちぇっ、それだけかよ。』
「イツキ!文句言わないの。私たちはやるべき事をやったからそれでいいじゃん!」
私が励ますように言うとイツキはフンっと鼻を鳴らし歩いて行ってしまった。
「もー!」
『セラ、帰ろう。』
シュンは私に声を掛けてくれた。
その大人の余裕を持ち合わせている優しいシュンが私は大好きだ。
最初のコメントを投稿しよう!