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急いで席へ座ると真っ白な壁に映像が映し出された。
『昨夜未明に事件が起こった。
最近起きている奇妙な事件との繋がりも視野にいれている。
まずはこれをみてくれ。』
そう言って本部の人間がパシャリと映像を切り替えた。
「うっ……。」
こんな事になるならウインナー3本も詰め込むんじゃなかった。
『うわっ…ひっでぇなぁ。』
そう言って顔をしかめるこいつは井川敬太(いがわけいた)。
私の同僚だ。
『これは頭や腕、主に上半身をぐちゃぐちゃにされ見るも無惨な姿にされている。
その横で猫の死骸と見られる跡も残っていた。
最近起こっている動物の変死体の側での出来事だ。
人間の死体と猫の死体、殺された手口が類似している事から最近起こっている動物変死体の延長線上のものではないかと推測できる。』
『ついに人間に手を出したのか…』
「そうだね…。妖魔…許せない。」
そう、これはヒトの仕業ではないのだ。
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