プロローグ

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「ふっ、結梨は僕を侮りすぎだよ。今回のテストはいつもに比べて出来がよかったんだ。返ってきたら驚くみんなの顔が目に浮かぶよ! 」 「ほう、なかなかの自信じゃないか。いったいどれくらい解けたんだ? 」 僕は胸を張って堂々と腕を振り上げ、手のひらを広げて結梨に突き出した。 「…えっと、5割か? 」 「5問に1問さ! 」 「確か、今日のテストは20問くらいしかなかったはずだが…、マジか? 」 「ああ! しかもそのうちの半分は合っている自信がある! 」 「10分の1しか自信ないのか! 」 今回はいつもの倍もわかったのに。何を吠えているんだ、この男は。
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