プロローグ

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「確かファンタジー系にあった気がするね」 「ああ、そうだな。剣と魔法が出てくるようなやつだな」 結梨は足元にある石を魔法陣に投げ込む。真上に飛んだ小石は少しも音をたてずに姿を消す。本物だ。 僕は結梨の顔を覗き込む。もう諦めたような顔をしている。これはチャンスだ! さすがの僕もこの状況で何も考えていないわけじゃない。僕が思うにこれはゲームとかでよく見る魔法陣というものだ。魔法を使う時とかに足元に出るもので、何かを召喚したりするものでもある。 僕が前にやったゲームで主人公が異世界に転生する時に張られていた。きっとそれと同じものだろう。 この考えに至って僕が今すべきことは、
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