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それから一週間。 佑典くんとは頻繁にメールのやりとりを続けていた。 会いたくて会いたくて仕方がなかった。 『明日夕方からなら時間あるんだけど会う?』 『はい』 自動返信ほどの速さで返事を返した。 『俺明日卒検だから終わったら連絡するね』 『はい。待ってます』 やっと会う約束ができた。 楽しみで早く時間が過ぎないかとわくわくする。 早く明日が来るようにもう眠ってしまおうと布団に入っても、気持ちが高ぶっているのか眠れない。 彼に会うことを想像するだけで胸の奥が締め付けられる。 翌日は仕事も手につかず、午後から有給を使い早退した。 何を着ようかと衣装選びに一時間費やし、それでもまだ夕方は遠い。 待ちきれず彼の家の近くを自転車でうろうろし、不審者のようだ。 早く会いたくて会いたくて。 日が沈みかけ、バッティングセンターのナイターの明かりが少しずつ明るくなりかけた頃、彼からメールがきた。 『来ていいよ』
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