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私はどこか心苦しい気がしていたけれど、佑典くんに会いたい反面、あなたがいなくても毎日をちゃんとすごしていると佑典くんに見せたかった。きっと、彼の意識に私なんていないだろうけれど。 『アシスト』の駐車場に着き、入口までみんなで走った。冬の雨は当然冷たく、みんなすぐにずぶ濡れになった。 手を触れて開ける自動ドアを開け、店内に入る。思ったほど暖かくはない。 すぐ先にフロントがあるとは分かっていたけれど、私はなかなか顔が上げられなかった。ここで佑典くんに会った時の対応を考ていたけれど、うまくまとまっていない。 みんながフロントに歩き出し、私は後ろから着いて行った。思いきって顔を上げる。 ショートカットの女の人。小柄な男の人。それからフロントの端に直正くんがいた。 あっ、と言って直正くんは私に向かって手を上げた。私も小さく手を振った。 「知り合い?」 姫が問いかけてきた言葉にうん、と空返事をしたのは、佑典くんが見当たらないことに、がっかりしたような気分になり、それでもこれでよかったのかもしれないと考えたりしていたからだ。 受付を済ませ、奥のビリヤード場へ移動するよう案内された。いくつかのダーツ台の横を通りすぎようとした時、ダーツがブルに当たる音がし音の方を見た。 佑典くんだ。
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