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「タクちゃん見つからないよ~」
いつも一緒に遊んでいる五人でやっていた「かくれんぼ」だけど、どうしても一人だけ見つからなかった。
「タクちゃん、隠れるの上手だね~」
一番最初に見つけたエリちゃんが退屈そうに辺りを見渡す。
ユウくんとリカちゃんも、僕と一緒になってタクちゃんを探し始めた。
「ショウちゃん、晩御飯できたわよ~」
僕のお母さんの声が聞こえた。
家の前で僕に手を振っている。
「あ、ご飯だ。じゃあ僕帰るね~」
「うん、わかった~。バイバ~イ」
楽しかったかくれんぼの事も忘れ、今日のご飯は何かという事を考えていた。
僕は、この時にタクちゃんを見つけなかった事を……後悔することになる。
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