かくれんぼ

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トゥルルルル…… トゥルルルル…… シーンと静まり返った部屋の中に響きわたる電話の着信音。 僕はビクッと反応しながらも、鳴り続ける電話の受話器を取った。 「もしもし、タカイです」 「あ、ショウちゃん?起きたのね。大変なの、タクちゃんが昨日から家に帰ってなくて……ショウちゃん、あなた何か知らない?」 その言葉に僕はドキッとした。 「う……うん、知らないよ。一緒にかくれんぼしてたけど、それからは知らない」 まさか……僕が見付けなかったから、タクちゃんはまだ隠れてるんじゃないのか。 「誘拐されたかもしれないから、ショウちゃんは家から出ちゃ駄目よ!!いいわね!」 そう伝えると、電話は切れた。 そうだ、タクちゃんはまだ隠れているに違いない。 僕は服を着替える為に二階に走った。
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