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「タクちゃーーーん!!」
「タクちゃーーーん、どこーーーっ!?」
僕は昨日遊んでいた三人と一緒に、タクちゃんを探し始めた。
お母さんに家にいるように言われたけど、タクちゃんを見付けなければ。
「ユウくん、タクちゃんがどこに隠れたか知らない?」
エリちゃんが尋ねた。
「あいつ、秘密の隠れ場所見付けたって言って、俺に教えてくれなかったんだぜーっ!!だから知らないよ」
秘密の隠れ場所……。
そこにいる誰もが、タクちゃんの隠れ場所を知らなかった。
とにかく、その場所に隠れているかもしれない。
僕達は、思い付く限りの場所を探し続けた。
しかし、かくれんぼが得意なタクちゃん。
そのタクちゃんが見付けたという秘密の隠れ場所を、僕達が見付けられるはずもなく……時間だけが流れていった。
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