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魔王をお店に連れ帰り、正座をさせてお説教です。
「良いですか、魔王さん!人に迷惑をかけて商品を売ろうなんて事は絶対にしてはならないんです!道具屋として、恥ずかしいと思ってくださいよ!」
「お、おのれ……この魔王が正座をさせられるとはなんたる屈辱!こうなったのも全て、ドラゴンがワックスを……」
ブツブツと何か言っていますが、反省をしているんでしょうか。
だけど、いつまでも怒っていては、魔王が一人前になりません。
早くお店に慣れてもらうのも大事ですし、道具屋のルールも覚えてもらわなければ。
「失敗すれば、人は大きく成長出来るとマスターが言っていました。だから魔王さんも、次からは気を付けてくださいね。えへっ」
「萌え萌えキューン!」
私の笑顔で、魔王が倒れてしまいました。
それよりも早く道具屋の仕事を覚えてほしいのに。
「何してるんですか、早く起きてください。良いですか?道具屋には、店番と配達、素材集めと商品の製作というお仕事があります。マスターが商品を作るので、私達のお仕事はそれ以外の三つになるのです」
魔王が来て、バタバタしたけれど、やっとお店の仕事に入れそうですね。
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