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「ふははははは!我が店にようこそ、愚かな人間よ!求めるは残酷なる死か!それとも回復薬か!毒消しが欲しくなるように、毒の息を吐いてやろうか!はたまた麻痺消しの必要性を、我が痺れる瞳で説いてやろうか!さあ、選ぶが良いわ!!」
あー、もう全然ダメ。
ほら、旅人さんも、全身紫色の魔王がズロースを穿いて、マントをひるがえしながら笑っているからドン引きです!
「えっ!あ、いや……何でもないっす!失礼しました!」
危険を感じたのか、旅人さんが慌てて店の外に飛び出してしまいました!
「き、貴様っ!逃げるか!かくなる上は!ぬうううううん!はぁっ!」
魔王が慌てて、回復しきっていない魔力を手に集めて、それを旅人さんに向けて放ちました。
闇の球体が旅人さんを追い掛けて、それが直撃!
「ぎゃぴーーーー!!」
バチッ!と、弾けるような音が聞こえて……旅人さんは髪の毛一本残さずに消滅してしまいました。
「ちょっと魔王さん!何やってるんですか!」
「むっ!何かまずい事でもしたか!」
「笑顔が全然ダメです!だからお客さんが逃げるんですよ!」
こんな調子で本当に魔王はお店で働けるのか、少し不安になってしまいます。
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