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「すぐ出てきたのに、のぼせちゃいました? 顔が赤い」
言われてますます頬が熱くなり、尚人は寝返りを打って淳に背を向けた。
「大丈夫!」
「ならいいけど……」
やましいことを考えていた気になって、いたたまれない。
ひとり羞恥心に耐えていると、そっと髪の毛に手櫛を入れられた。
「ナオ先輩の髪って綺麗ですよね。サラサラしてて気持ちいい。好きです」
そんなことを言ってくるから、一瞬思考停止してしまった。
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