【序章】光という名の男

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男の目に闇の証【闇目(おんもく)】が浮かび、その闇が目から全身に広がる。どす黒く染まった肌の内側から眩いばかりの光が漏れ出し、全身を包むと、男は激しい爆発音とともに消滅した。 「おめでとう。ルードヴィヒ、君はこの瞬間を以って、ヘンカーと認められた。今後は、通り名で呼ばれるであろう…」 【Licht Traumwelt(リヒト トラウムヴェルト)】 この瞬間、ルードヴィヒという男の名はこの世から消え、リヒトという名前が生まれた。 誰もが恐れる【光の断罪者】リヒトの誕生である。
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