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「…ね、美華。あんた小林に告ってきてよ」
「ぇ……?どう、して……?」
「面白いからに決まってるっしょ!」
実里と佳奈はあははと声を上げて笑った。
小林優くんはクラスの中心的人物。
権力があるわけでもないけど人の良さにみんなが彼のことを信頼していて、彼のおかげで“目立ったいじめ"もない。
そんな彼に告白したところで答えなんて目に見えてる…
「してきなよ。まぁ、いうこと聞けないなら……」
「…………そ、それは…」
実里と、佳奈はクラスの権力者だ。
クラス替えをして同じクラスになると2人から声をかけられた。
はじめは友達ができて嬉しかったけど私は二人のオモチャにしか過ぎなかった。
二人の言う通りに過ごしてきた。
私は二人が怖くて従うことしかできなかった。
それでも、
側から見れば仲のいい三人。
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