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『さようなら』
みんな挨拶を終えて一人一人教室を出て行く。
「校舎裏ね!待ってるから!」
二人はコソッと私に耳打ちをして出て行った
行かなきゃ……
帰ろうとしている小林くんを見つけて声をかける。
「……っ、あの、こ、小林くん……っ、」
「ん?あ、えっと山田さん、だっけ?どうしたの?」
ニコッと誰にでも優しい彼は嫌な顔一つせず微笑む。
「ちょっと……いいかな……?」
「どうしたの?優。帰ろうぜ」
その時ひょこっと杉山くんが顔を出した。
「あー、ごめん理玖、先帰ってて!!」
「りょーかいっ!!じゃあなー!」
不思議そうな顔をして杉山くんは教室を出て行った
気がつくと教室には私たちしかいなくなっていて変に緊張する
「………っ、こ、校舎裏…で、話してもいいかな?」
「……うん、いいよ、大丈夫?顔色悪いけど……?」
「……うん、あ、ありがとう」
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