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琴音が目指す看護士は、なかなかハードな仕事であった。
看護専門学校に通う琴音は元々ハードな勉強に加え、研修という名のボランティアをし、日々勉強と。なかなかゆっくりした時間がなかった。
そんな琴音の事情に加え、ノブの父親が倒れ入院することになり、母親のいないノブは進んで父親の世話をすることにした。始めはもちろん琴音も見舞いをし、研修も学校も早く切り上げ、時には早退し、見舞いに訪れた。
しばらくし父親が手術し成功、退院した後の自宅療養の際にも早退してきた。
毎日ではないが。
私にはこういった経験も必要なの。しかもノブのお父さんよ、放っておけないし、こんな時、私は頼りになるのよ。
などと言い、ノブは涙ぐましい努力に甘えてしまいかけていた。
しかし、琴音の重要な時だ。
俺の親だ、これで琴音の夢が潰れるようなことがあったら、俺は…俺は…。
しばらく親父が落ち着くまで、自分で看病するから琴音は琴音で頑張れ!
それが、1年間会えなかった二人の事情であった。
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