epilogue

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epilogue

20XXX年。 科学の進歩とは、恐ろしいものだ。 昨日から国民全員が1度だけ過去の自分に向けてメッセージを送れるようになったとニュースで言っていたが、混乱を招く恐れがあるために、即日で中止になったらしい。 過去へ連絡が取れる手段が開発されたなら、 過去へタイムスリップできる日も近いのかもしれない。 それはそれで楽しそうだなーなんて思いながら、TVを消して今までに人生を振り返ってみた。 私は、ある日を境に毎日コツコツと努力を続けて、 目標だった大学に入り、夢だった職にもついた。 SNSを見てる時間が多かった休日も、本を読むことが多くなり、人間変わるもんだなーなんて実感した。 今だって仕事のない休日の大半は 本棚で埋め尽くした部屋の一室で、本をのんびりと読むのが日課だ。 今日は何を読もうかと、 本棚を漁っていると古びた日記が目に入った。 これはいつの日記だったか、パラパラと捲る。 たまたま、開いたページを読んでみた。
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