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女性は一瞬、何を言われたかわからないような表情をしていた。
「…進藤…、ですか?」
「あ、わ、私、進藤くんの高校の同級生なんです、同窓会のこと伝えたくて、その…」
レジの中にいる中年の女性も怪訝そうに楓を見ている。
「え、あ、あの、昨日ここでバイトしていたのを、見て……」
「あー、たけるの友達?桐星高校の?」
その時、作業服を着た男性が3、4人入ってきた。
いらっしゃいませー、とレジの女性が言った。
「ごめんねー、たける、今いないのよ、夕方…いや今日は夜だったかな?9時以降ならいてると思うけど…、はい、ちょっとお待ちくださいねー」
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