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そして、夜八時になって楓は家を出た。家からコンビニまでは歩いて三分ぐらいだ。今までに何度もあのコンビニを利用していたのに進藤が働いていたのに気づかなかった。
最近、働き始めたのかな?あ、でも小学生と顔見知りだったし、私があの時間帯に行かなかっただけかも。
大通り沿いにあるそのコンビニは夜だけど駐車場に車が3,4台停まっていた。
ドアを開けて店内に入ると、元気な声が聞こえた。
「いらっしゃいませー!」
レジには高校生ぐらいの男の子が立っていた。進藤はいない。
「あのー、すいません。進藤、いや山本くんいらっしゃいますか?」
尋ねられた高校生らしきバイトは一瞬きょとんとした表情をしたが、すぐわかったのだろう。
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