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人懐っこい笑顔で対応する男性に楓は見覚えがあった。
「……進藤くん？」
いきなり声をかけられた店員はきょとんとした表情をした。
ああ、間違えた！
男性の胸には「山本」と名札がついていた。楓は人違いをしたとあせって言い訳をした。
「ごめんなさい！少し知り合いに似ていたので……」
恥ずかしくてとても買い物などできなかった。あわてて店を出ようとする楓の背中に店員が声をかけた。
「……上川さん？上川楓さん！」
振り向く楓に、山本は人懐っこい顔で笑いかけた。
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