白煙ただよう街

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白煙ただよう街

電飾で多色になった街よりも 見たいものは白煙だ、って言ったら 鼻で笑われてしまうけれど 私は無骨で雄々しい工場が好きなの 眠らない街のようで 静寂を機械音だけが切り裂く たまに感じる 唸るようなパイプの軋み 冬の訪れの意味を持つ街よりも 見たいものは白煙だ、って言ったら 今でも眉が引きつるけれど 私は産業を動かす工場が好きなの 近未来に来たようで 街の明かりに同化する点滅 たまに聞こえる 警告音のような甲高い音 モクモクと 沸き立つ白煙にロマンと希望を連れ立って いつだって、そこは 「白煙ただよう街」image=496947500.jpg
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