48人が本棚に入れています
本棚に追加
第4章 悪い夢
照れくさそうに
手渡される花束。
と――。
「みなさん、これはアメリカに行ってる僕の弟だ」
律が皆の注目を集めるように
手を打って可偉人を紹介した。
「もうみんな知ってますよ」
「若き天才ダンサー天宮可偉人」
だがそんな必要もなく。
「年明け舞踊芸術祭のオープニングを飾るんですって?」
「異例の早さで凱旋ね」
皆の口から次々飛び出す
彼を賞賛する言葉、言葉、言葉――。
最初のコメントを投稿しよう!