第5章 背中合わせの緊縛

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かかとが少し浮いて 重心が定まらない。 「苦しいか?」 言って律は僕の心がある場所を 探り当てるように胸に手を這わす。 「いいえ……」 僕はこれ以上彼を刺激しないように 首を横に振って答えた。 本当は可偉人を一目見た時から ズキズキと胸が痛んで治まらなかった。 今はもっと酷い――。
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