第5章 背中合わせの緊縛

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「ましてやこんな恰好で吊るされて」 早まる鼓動。 嫌なのに――。 「徐々にナニを固くしていることなんて」 律の卑しい指摘が 一層胸に堪える。 「なんであんな花……飾ったの……」 顔を上げれば否が応にも 可偉人からもらった花束が目に飛び込んでくる。 「あいつの気持ちさ。受け取ってやれよ」 そんな気 さらさらないくせに。 「それに綺麗な花に罪はない」 物分かりのよさそうな顔して律が言った。
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