第5章 背中合わせの緊縛

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「そんな顔するなよ」 わざとだ。 見せつけるように 傷ついた方の手で僕の頬を辿って耳元に囁く。 「俺が優しくしてやる」 そんなの 嘘に決まってるのに。 「ただし俺なりのやり方で――」 ほらね やっぱり。 「アッ……!」 からかうように僕の耳を引っ張り 律は大いに笑った。
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