秘密の花園

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「そっか。まだ高校生だもんね」 「それより、もう少しは落ち着きましたか?」 「うん、結構泣いたけど今はだいぶすっきりしてる。」「彼とは長かったんですか?」 「1年位かな。3日前までこの部屋に一緒に住んでたんだ」だとすれば彼の生活感があっても良さそうだが、全く感じられない。きっと全てを整理したんだろう。決して大きくない部屋にベッドがあるので殆どをベッドに占領されていて、その横に小さなテーブル。 僕はそのテーブルの前に座り、お姉さんはベッドの上にクッションを抱えながら座りこちらを向いて話をしていた。他愛も無い話をし、互いに緊張の中で笑った。さっき初めて会ったばかりの相手とは思えない位、次から次に矢継ぎ早に色々な話をした。沈黙が怖かったのだ。もし沈黙がきっかけでお姉さんにため息をつかせちゃいけない。何の為に自分はここへ来たのか分らなくなる。 もし黙ってしまったらどうやってその場を取り繕っていいのか分からない。ただひたすら無我夢中だった。1時間ほどおしゃべりをした時、とうとう自分の頭から話題が失せた。出身の話、芸能ネタ、ニュース、全て出尽くした。ついに恐れていた沈黙の時間が出来てしまった。 マズイ・・どうするか・・今度はお姉さんが口を開いた。「ねぇ、高校生の男の子って、やっぱり自分でエッチな事するの?」「え??」
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