1章

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「つきましたよ、俺の家。」 着いたのは、マンションだった。一人暮らしらしいけど、親が過保護のため防犯の整ったところしか許可をもらえなかったと教えてくれた。 「お、お邪魔します。」 「そんな緊張しなくていいよ、こっちにどうぞ」 言われた通りにあがり、靴を揃えてから相手のあとをついていった。 「今タオルもってきてココアかコーヒーか、とりあえずあたたかいものいれるから」 「あ、タオルだけかしてもらえれば帰れるから…」 「どうせあがったんだから、暖まっていきなよ」 よくも、こう愛想笑いじゃない、人を安心させるような笑みを毎度浮かべられるものだと、俺は思い、気付いたら飲み物も頂いていた。
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