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禁断魔術の詠唱が終わってからの後が全く覚えていない
…確か魔法陣が急に赤く光りだして…それから…眩しくて気を失っちゃったんだ!!
私は慌てて直ぐにその場から立ち上がった
折角ノアさんに力を解放してもらったのに…無駄にする所だった
状況を把握する為に周りを慌てて確認した
すると葉椿が視界に入った
だがいたのはそれだけでは無かった
「…もしかしてあれが」
隣にはドラゴンと悪魔が融合したような感じの美少年が立っていた
そして周りには沢山の魂がまとわりついていた
「禁断魔術の媒体....?」
私がそう呟くと肯定するかのようにオルガがさりげなく私の前へと移動した
そしてその媒体を睨み付けた
「....まさかあんな死竜が出てくるとはな」
するとルシファーがそうオルガに話し掛けた
それにオルガは黙ったままだったか警戒を強めた事だけは分かった
それからすぐ後の事だった
突然葉椿は空間から二つの瓶を取り出したのだ
中の色は赤い....つまり血である
それを見たとたん菊葉が険しい顔をした
「あれは....」
そう彼女が言い掛けた時、血を受け取ったであろう死竜が此方を睨み付けた
「........」
そいつはしばらくそのまま黙っていたが直ぐに瓶の方へと視線を戻し葉椿へと話し掛けていた
「....一体なんだったの?」
これに対し警戒をしていた私はそれを解き溜め息をしながらそう質問をするように呟いた
それに反応するかのように菊葉が
「....きっとあれの中身の主を知ってるだわ....」
と呟いた
その言葉が一葉にも聞こえたようで菊葉の方を振り向き掛けたがそれ以上問い詰める事はなかった
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