葉椿の本気と思わぬ応戦者

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ーーーー アイツ…オルガが魔法陣を展開した 私は咄嗟にその場から一歩後に下がった すると案の定そこには大きな銀色の刃が刺さっていた 良くもまあこんな物を出せる魔力が残ってたわね…ふふふ、まあもうちょっとだけ遊べそうかな? そんな事を考えると私は笑顔になった そして持っていた武器を手前に向けるとそっと呟く 「血肉を切り裂き我の前に紅き液体を差し出せ…〈ディップレッド・メルディー━深紅の旋律━〉」 するとその武器から無数の紅き風の刃がオルガ達に向かって飛んでいく それをオルガは避けるか落とす …人間の方は撃ち落とす …花魁悪魔は…まあ手前の武器である扇で舞う様に弾いていた そして私は暫くその攻撃を続けていたが流石に飽きる なのでちょいとイタズラをしてみた 片方の手を失敗作の娘の方へと向ける そして闇の力を込めた魔法球を放つ まあこれ位では眼帯悪魔の結界は壊せない …だけど核を狙えばそうはいかない 私が放った場所は丁度端の方…つまり力の層が薄い所だ だがそれに感づいたのか急に緑髪の悪魔が出て来た そして魔法を無効化する結界らしき物を出した それはまるで遥かな時を過ごして来た様な大きさの木のようだった ”木のようなもの”は私の魔法球を受け止めるとそのまま吸収していった そしてその行為が終わるとその悪魔が1つため息をつき 「ふー…危なかった。契約違反をする所だったよ」 と独り言のように呟いた それからじっと私を観察するように見つめそしてニッコリと笑い一礼し 「私(ワタクシ)の名は一葉…と申す者。以後お見知りおきを紅き悪魔さん」 と名を名乗った その行動に私はこの悪魔の神経を疑った しかし狂っているのはある意味私も同じ事 躊躇いもせず奥の手を私は発動する事にした ーーーー
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