4人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーー
オルガ達が戦っている間私は見ている事しか出来なかった
しかも麻友花までもが私の為に戦っていた
それにあの美人な菊葉さんまで…
私は悲しさの混じった瞳でじっとオルガを見つめた
それに気付いたのか少しだけ私の方を向いてくれた
だが葉椿の攻撃を避ける為直ぐに視線は元の方へと向いてしまった
だけどなんとなく聴こえた気がした…━心配するな━と
私はその言葉を信じる事にした
それから暫くして葉椿が私達を狙って黒い球を放った
それが結界に当たる直前に一葉さんが結界のような物で守ってくれたお陰でルシファーと私に危害が及ばずに済んだ
しかしその安心も束の間急に葉椿が呪文を唱え始めた
その様子を一緒に見ていたルシファーは慌てた声音で
「くっ…、アレを放つ気か奴は…!!?」
と呟いていた
その言葉を聞いた私の頭にふとある事が浮かんだ
それは闇と炎の禁断魔法によってある街が破壊される…という光景が…
きっとこれはあの後のノアの街の様子であろう…そして今それを放とうとしているのはきっとその原因であろう
私はそれの怖さから目を瞑った
『諦めないで』
すると何処からか分からないが声が聞こえてきた
声の主を探す為に目を開けると周りの時が止まっていた
そして目の前にはあの時の少女(ノア)が立って…いいや浮かんでいた
ノアはそっと私の側まで近付くとゆっくりと微笑み頬に口付けをし
『…私の言う通りにして…そうすれば皆を助けられるわ』
と助言をしてくれた
私はノアが教えてくれた通りに呪文を唱えた
すると掌に波紋が現れのでそこに一滴の血を落とす
その行為により力の一部が覚醒する…と教えられた通り私に二枚の光の様な白と黒の翼が生えた
そして私はノアに
「ありがとう」
と言って直ぐにオルガ達の方へと走って行った
ーーーー
最初のコメントを投稿しよう!