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ぶつり
と、千切れる音がした。
今まで居た場所は狭く、温かく、暗い。
まどろむ意識は急激に引き起こされ、包まれていたものは生温い液体だったと知る。
背中を押し上げ、液体より身体を伸ばすと瑠璃に光る羽根がゆっくりと伸びた。
外気温は冷たい。
身体を震わすと肩の下より生えた羽根が同じく細かく震えた。
身体を纏う液体が乾くと、寒さも感じないようになった。
粘膜に覆われている双眼から、今まで自身の居た場所と似た液体が溢れ出る。
驚愕 歓喜 畏怖 逡巡
全てがそれで、全てがそれと違う。
双眼に光が射し込む事で、見開いていた事に気付く。
光に慣れた頃、ゆっくり立ち上がる。
大丈夫
飛べる
目指すのはあの光
背中に意識を集中し、瑠璃に輝く羽根を震わせ身体を浮かせた。
それと同時に身体中を共鳴させて高い咆哮をあげる。
目指せ
目覚めよ
あの光は
命
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