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ドキドキしながら、待ち合わせ場所の駅前のロータリーに、やっと辿り着いた。
遠くからでも分かってしまう、アンディの存在――
肩よりも長い金髪を風になびかせ、目が悪くないハズなのに、何故だかメガネをかけていた。メガネをかけているせいで、シャープな輪郭が、より一層際立ってしまい、目立ってしまっていることを、本人は知らないんだろうな。
カーキ色のダッフルコートを身にまとい、下は黒っぽいジーンズを穿いている姿は、足が長く見えるスタイル……まるで外国人のモデルのようだ。
そんな目を惹く、風貌をしているというのに――
「手に持っている、でっかい風呂敷包みは、何だろうな?」
あまりのアンバランスの悪さを目の当たりにし、おっかなビックリしながら、アンディに近づいていくと。
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