44人が本棚に入れています
本棚に追加
頬に熱を感じつつ、腕の中で喚いてやったら、端正な顔がにゅっと自分に寄せられる。メガネの奥の、青い色したガラス玉のようなキレイな瞳が、愛おしそうに見つめてくれた。
「惚れ直してくれたか?」
以前逢った時は、どこか少年ぽさが残った顔立ちをしていたのに、目の前にいるアンディの今の顔は、カッコイイくらいに、大人の男になっていて。逆に自分がひどく、子どもっぽく感じてしまった。
「惚れ直すとか、ワケ分かんないし。いい加減、放してくれって」
素直に気持ちが言えないのは、前と変わらない。恥ずかしすぎて、どうしても言えないんだ。それにカッコ良すぎる、アンディとつり合ってないことに、どこか引け目を感じてしまって、余計言えないでしまう。
アンディは何も言わず、俯いた俺のオデコに、ちゃっかりキスをしてから、体を解放してくれた。
キスされたオデコを、意味なく触りながら顔を上げると、何故だか青い瞳をキラキラさせて、まじまじと俺を見つめてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!