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「相変わらず、愛いヤツなのだな。Yesと言ってくれないなんて」
「あの、アンディ?」
「そういう所が、俺の胸を熱くさせるのだ。変わってくれるなよ、そのままでいてくれ」
アンディのツボがさっぱり分からず、呆けたままでいる俺の腕を掴み、置きっぱなしにしていた風呂敷包みを、反対の手に持って、スタスタと歩き出した。
「アンディ、ちょっと待てって」
「どうしたのだ?」
長い足を駆使して歩くアンディに、引きずられながら歩かなきゃならない、俺の短い足。少ししか歩いていないのに、息が切れるとか、情けないにもほどがある。
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