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やるせなさそうな瞳が、アンディの心情を語っていた。それは俺の胸が、ぎゅぅっと絞られるように、痛むもので。
「早く一人前になり、自分の店を持ちたい。だからこれから、下調べをするのだ。ついて来てくれるか、和馬?」
「もちろん、一緒に行くよ」
手首を掴んでるアンディの手を外し、自ら恋人繋ぎをしてやった。
「アンディ、お前について行く。連れて行ってくれ、プリーズ!」
いつものセリフを真似して言ってやると、クスクス笑い出し、強引に引っ張ってくれる。
「分かった、頑張るからな和馬。お前の気持ち、しかと受け取ったぞ。一人前になり、お前を抱くという目標、早く叶えたいのだ」
「えっ!? 自分の店を、持つっていうのは?」
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