1章

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サイド赤石圭吾  旅館に来て二日目の朝、赤石は朝食を食べて部屋に居た。  桃磨は書き置きだけを残して部屋から消えていた。  仙台青葉城を見に仙台に戻る。夕方には多分帰ります。  頭がいいのか悪いのか単純なのか理知的なのか赤石は桃磨の書き置きを机に置いた。  赤石は、イサコが無冠の流星からメールがきたと訊いたときから嫌な予感がしていた。  イサコには幾つか指示メールが届いていてそれが無冠の流星の考えたゲームのルールであった。  イサコのメールにはいろいろ説明があったがどう見てもルールブックであった。  ルールはあとから増やす。  桃磨に推理をさせないこと。  ルールを破ると人が死ぬ。  他にもルールはあったがこの三つが厄介であった。  イサコにも見せたメール意外に指示があるようだ。  気が付いてはいたが口にはしなかった。  その後は指示メールが赤石宛に届いている。メールボックスにイサコから来ている。赤石はうんざりとした面持ちで開いた。 「赤石さん。進行どうですか」
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