1章

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 捜査の自由が利かないことが赤石を確実に警察組織から遠ざけた。  如月桃磨の実家に居座ることを決めたのも無冠の流星が攻めてくることを知っていたからだ。  それが、やっと動いた。  無冠の流星がなにを考えているのかわからないまま赤石は受けて立つことにした。  イサコからの話は何度聞いても合点がいかない。  イサコの携帯に無冠の流星からの話が届いたのは今から一週間前になる。  イサコも連絡をするかどうかで悩んでいたと言っていた。  桃磨をどうこうすると言うよりはなにかを仕掛けて楽しんでいるようだというのがイサコの見解であった。  赤石としてはもう少し早めに話を聞きたかった。
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