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「ホットケーキ?」
真面目に話をしていた赤石が笑った。
「お腹が好いていたんですよ。赤石さんはお昼は食べましたか?」
「そういえば、缶詰めだったからな」
「食べないと持ちませんよ」
「ああ、切ったらなにか食うよ」
「そうしてください」
「あ、桃磨!」
「はい?」
「無冠の流星には気を付けろよ」
「赤石さんも気を付けてください。僕はイサコさんも心配なんです。無冠の流星に操られていないか」
「そうか。そういうこともあり得るのか」
「はい。あとはなにかありますか?」
「大丈夫。ゆっくりしてこいよ。こっちはなんとかするから」
「ありがとうございます」
赤石が携帯を切ってから桃磨も携帯を切った。
(なにも教えてはくれませんね)
小さな溜め息をこぼして喫茶店に入った桃磨は席に座る。
ふっくらとしたホットケーキの上には白いホイップクリームにいちごジャムとチョコレートソースが綺麗に盛り付けされていた。
桃磨はホットケーキを切り分けた。
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