3人が本棚に入れています
本棚に追加
…なんだろうなー。
一年も付き合ったんだぜ。
どんなワガママを言われても。
無理難題を突きつけられても。
いくら振り回されても。
その全てに付き合ってきた。
……好きだったから。
周りには高嶺の花って言われていた茜が、なんで俺なんかを好きになったんだろうってずっと疑問ではあったけど…
茜も、一途に俺を好きでいてくれているのを感じていたのに…
俺の勘違いだったのかな。
『私、他の人とも付き合ってみたい。』
今まで、ありがとう…だってさ。
それだけ。
少し涙を浮かべて、綺麗な笑顔で去っていった。
まぁ、茜らしいというか…
一方的な別れだったな。
反論どころか、さよならすらも言えなかった。
……本当にこれで終わりかよ?
突然ポッカリ空いた胸の隙間に、俺は途方にくれて立ち尽くした。
最初のコメントを投稿しよう!