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中島源(なかじま はじめ)、高校2年の春。 人生で初めて出来た彼女に昨日フられた。 相手は北条茜(ほうじょう あかね)。 1年の時に同じクラスだった、学年一可愛いと噂の女の子だった。 俺よりかっこいいやつなんか腐る程いるのに、彼女の白羽の矢が立ったのは何故か俺だった。 見た目の可憐で清純なイメージとは少し違い、結構ワガママで強引だった。 でも、そんな彼女の一面も好きだったのだけれど。 別れた噂は一気に広がり、周りの男は歓喜に色めきだっている。 言葉だけで慰めてくるやつもチラホラいたが、目が笑ってるぞ…とつっこんでやりたいくらいだった。 でも俺は以外にも冷静に対応できていて、そんな自分に1番驚いた。 …そう、橋本さくら。 あいつのせいだ。
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