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「中島くん、みーっけ。」
少し立って、女の声がした。
…橋本さくら。
「なーんてね。本当は、後をつけてきたの。いい場所知ってるんだね。」
さらっとストーカー宣言か。
「……一応言っとくけど、私じゃないからね?」
「へ?」
「昨日のこと、私は誰にも言ってないよ。」
「あぁ…」
なんだ、そんなこと。
疑ってもいないよ。だってそれを広めたのはきっと…
「また、泣きそうな顔してる。」
「うるせ。お前のせいで色々思い出しただけ。」
「ねぇ。くっついても、いい?」
「は!?」
また変なことを……
「……。」
まだ許可してないんだけどなー…
橋本はすっと俺の横に座って、肩に頭をもたれかけてきた。
…女はみんな、自分勝手だ。
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