4/6
前へ
/15ページ
次へ
「中島くん、みーっけ。」 少し立って、女の声がした。 …橋本さくら。 「なーんてね。本当は、後をつけてきたの。いい場所知ってるんだね。」 さらっとストーカー宣言か。 「……一応言っとくけど、私じゃないからね?」 「へ?」 「昨日のこと、私は誰にも言ってないよ。」 「あぁ…」 なんだ、そんなこと。 疑ってもいないよ。だってそれを広めたのはきっと… 「また、泣きそうな顔してる。」 「うるせ。お前のせいで色々思い出しただけ。」 「ねぇ。くっついても、いい?」 「は!?」 また変なことを…… 「……。」 まだ許可してないんだけどなー… 橋本はすっと俺の横に座って、肩に頭をもたれかけてきた。 …女はみんな、自分勝手だ。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加