奴隷を買う【飼う】

32/32
7764人が本棚に入れています
本棚に追加
/749ページ
ラミアンを下がらせ、服を直し布団を頭までかぶる。 ジワジワと沸きあがる熱。 私が知らない熱に飲み込まれそうになり、怖さを感じた。 これが一歩なのかしら? 私に知らない世界を垣間見た瞬間だった。 ラミアンを買った事に後悔はない。 けれど、不安はある。 知識ばかりあり、経験が皆無の私。 もう19歳。 知りたいと思うのは当たり前だと思うのだけど。 「また、明日ゆっくりと。おやすみなさいませ【ゆっくり寝られるうちに寝ておけよ】」 ドアの向こうから聞こえた声に、返事を返す事なく、私は瞳を無理矢理閉じた。
/749ページ

最初のコメントを投稿しよう!