2度目の拉致

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「あ、來。入れ」 「無理無理!お化け屋敷とか……」 弦先輩と薫先輩に捕まってしまった。 「あの時言ったじゃん!」 「あ、明日。うん、明日来るから」 「守れよ」 やってしまった。明日なんか言わなければよかった。 先輩達から離れ階段を下りる。 「ん?」 ポケットに入れていたスマホが震える。電話みたいだけど非通知になったいた。 「もしもし」 何も言わないんだけど。 「何方ですか?」 「……」 「何ですか?」 あ、切れた。何かボソッと言ってた気がしてたんだけど気のせいかな。 それにしても名前くらい言えばいいのに。 「あ、戻ってきた」 「何、何かあったの?」 「人手足りなかったから、呼びに行こうと」 「そうなんだ。今から手伝うよ」 お腹が減ってるが、それよりも接客をしないといけない。 仕切りの向こうを見ると生徒に加え先生も料理を作っていた。 これが明日になると、どうなるんだろう。
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