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「あ、來。入れ」
「無理無理!お化け屋敷とか……」
弦先輩と薫先輩に捕まってしまった。
「あの時言ったじゃん!」
「あ、明日。うん、明日来るから」
「守れよ」
やってしまった。明日なんか言わなければよかった。
先輩達から離れ階段を下りる。
「ん?」
ポケットに入れていたスマホが震える。電話みたいだけど非通知になったいた。
「もしもし」
何も言わないんだけど。
「何方ですか?」
「……」
「何ですか?」
あ、切れた。何かボソッと言ってた気がしてたんだけど気のせいかな。
それにしても名前くらい言えばいいのに。
「あ、戻ってきた」
「何、何かあったの?」
「人手足りなかったから、呼びに行こうと」
「そうなんだ。今から手伝うよ」
お腹が減ってるが、それよりも接客をしないといけない。
仕切りの向こうを見ると生徒に加え先生も料理を作っていた。
これが明日になると、どうなるんだろう。
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