序章

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あぁ……まただ。 白色のローブを着こみフードを被って正体が分からないようにしたボクは憂鬱な気持ちになりながらも戦場を自分の脚で駆け抜ける。 今日の討伐対象は魔人族の集落3つ。 理由は人間に危害が出る前に危険の芽を刈り取るため。 そう。彼らはまだ何もしてないのに 予防のために今から女子供関係無く始末するのだ。 生憎ボクは戦闘狂じゃないから憂鬱になるのも仕方無い。 ただ総帝だから………でもそんな日々も今日で終わる。 そんな想いを心に抱いたままボクは3つの集落を一望できる丘に到着した。 なるべく一瞬で、痛みも感じない様にするのがボクのやり方。 せめてもの償い。 魔力を練り上げ集落の上に黒い太陽の様な塊を出現させる。 突然現れた謎の球体に驚く魔人族の人々。 「ごめんね。【アブソルインジブル】」 ボクが魔法名を唱えると塊は急速に膨張しそして弾けた。 更地になった元集落を一望してボクはその場をあとにした。
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